アル中からの脱出あと10年

EddieTheFeminist 家庭内別居中

ネット文体

出典は忘れたが、かつては文章をあらかじめ書いておいてダイアルアップで接続してアップする、というスタイルだったのが、常時接続が一般化したために推敲の機会が減り、思いつきで書かれた文章が氾濫するようになった、とかいう話。でも私には、それは単に2ch文化が発生したといっているのと同義に聞こえる。まあ、それはどうでもいいですな。
それよりは、「ネット文体」と定義するに足る現象があるとすれば、それは、日々ネット上で文章を記述する我々の精神状態に起因するはずである。文体とは表現だし表現とは認識の発露に他ならないからね。
で、なにが一番影響を受けているかとつらつら考えるに、やっぱり、グーグルでしょう。では、グーグルの存在が、書き手の文体にどうゆう影響を与えるだろうか。答えは簡単、文章が唐突になる。たとえば下の脚注のように、いきなり「フィネガンズ・ウェイク」とか「ジョイス」とか言い出す。これは、読み手がただ漫然と読むのではなく、ブラウザ上でググる行為を前提として、説明的な付加を一切排除した記述を行うためである。
というわけで「ネット文体」がもしあるとすれば、「説明しない文体」。