アル中からの脱出あと10年

EddieTheFeminist 家庭内別居中

「チュー国は広いねえ」「いや狭いよ」「いいや広いよ」すると真ん中でねずみが「ちゅー」

「美しい日本語」とか馬鹿げたこと言ってないで私の話を聞きなさい。


中国人の友人がいた。比較的南方のほうの出身で、私たちが中国語として学ぶ北京語(普通話)とはかなり違う発音をする。日本人の感覚では東京語を汎用化した「標準語」みたいな概念があって、地方語を「方言」と認識し、たとえば、地方出身者が東京で働く場合、暗黙的ではあるけど、標準語の使用を強いられる、という状況がある。*1つまり、地方語を使うことには何らかのコンプレックスを持たざるを得ない言語環境なんだね、日本は。*2


ところが件の中国人は、北京語(普通話)が中国の標準語だ、なんてツユほども思っていないということが、話しているうちに判明した。通じないと困るので、ある程度の北京語もどきを話すのだけど、かなりゆるい規範のそれだ。つまり日本のような標準語強制力が、広い中国では存在していないのだね。現地で見聞きしたわけではないので明言はできないけど、日本における標準語の概念を外国に持ち込むと誤謬と相成るかもしれない、という感じ。


地域的な格差以外にも、世代的なものをはじめ、ありとあらゆる言語環境がある。「美しい日本語」なんて言えてしまうこと自体が、極めて偏狭な感性なのではないですか。

*1:関西人だけがなぜ例外なのかはおいといて。

*2:関西人だけがなぜ例外なのかはおいといて。