「面白かった」とツィートしたらいくつかRTを頂いたので、ちゃんと記しておこうと思う。
私はあまり積極的にはドラマを観ない。観ない理由としては、感情移入してドキドキハラハラして心理的に辛くなるのが嫌だからだ。「渡る世間は鬼ばかり」なんか絶対に観たくない。いやな人間がたくさん出てきそうで、観てて面白いとはならないと思う。私は。
なので、たまたまつけ放しにしていたテレビで観て、あ、面白いじゃん、って言う場合に限って観る。
かつて、そうして観るようになったのが久保ミツロウさん原作の「アゲイン」だった。このドラマで私が魅力的に感じたのは藤井流星くんの演技だった。早見あかりさんも悪くはなかったけど。そういえばこれもタイムスリップものだね。藤井くんは極めて現代的な青年の日常感演技がすごいと思った。もしかしたら「素」なのかもしれないけどね。
話がそれた。
最近全然眠れなくて、先週の週末もウィスキー飲みながらだらだらしてた。そしてたまたま観たのが「サムライせんせい」だった。
私は昔「ちょんまげぷりん」を観ていたので、おんなじ設定だなあ、ってちょっと興ざめ気味で見始めたが、ドンドン引き込まれてしまった。
白状すると「ちょんまげぷりん」を観たときは錦戸亮が何者か全く知らなかった。しかし今は違う。「関ジャニ∞クロニクル」を観るようになって、錦戸亮という男の凄さを理解し始めているところだ。たとえば「ラブスーパーマン」は彼でなければ実現できないなんともいえない面白さがある。
原作があるし設定があるし演出がある。しかしそのうえでも、彼は天才だと思う。「サムライ」というイメージは日本人は皆もっているし、どうかすれば世界的な概念かもしれない。彼の演技はそんな典型的なサムライを驚くべき演技力で固定し顕在化して見せる。彼のサムライは誰もが納得するサムライだ。
そして絶妙なセリフ回し。本来武士言葉は方言を抑え込む共通語だったんだろうと思われる。そこに、少しずつ土佐弁が入り込んでくる心地よさといったらない。どうしてこんなに完璧に喋れるんだ?彼は言語の発音においても天才だ。
このドラマはキャストも完璧で、先に述べた藤井流星、それから神木隆之介も素晴らしい。眼鏡とって髪を上げたときとき、本物に見えたよ。
しかし、龍馬が本物の武市半平太だって気づくの遅くない?