つまり、寝酒がないと眠れないのだよ。
私はナイスミドルであるから、こういうときは羊を数えるなどという卑俗な方法は使わない。酒を切らしているということが既に卑俗な事態ような気がしないでもないがまあいい。暗くして横になり目を閉じると思考が勝手に蠢いて私を貶めようと押し寄せてくる。例えば過去の恥ずかしかった体験を思い出させようとする。意識がそういう過去のシコリみたいなものに向かいそうになると私はそれに立ち向かうために、なんとか気を逸らすようなことを考えようと必死になる。
昨晩はこんなことを考えた。後ろに「ぼけ」が付く言葉を挙げてみよう。なんでそんなことを思いついたのかはなぞだ。
- 「時差ぼけ」
- 「欲ぼけ」
- 「ねぼけ」
- 「天然ぼけ」
- 「ピンぼけ」
- 「なにさらしとんじゃぼけ」